雑記

価値相対主義の行き着くところ

何となくもやもやしている事があるので、久しぶりにエントリーを投稿してみます。 「人それぞれに価値観は違う」という哲学を掲げて、「あなたの行動や発言は間違っていますよ」という他人からの指摘やアドバイスを拒絶しようとする人をよく見かけます。「価…

『風立ちぬ』と「美しい」ということ

大人は利害で、青年は善悪で、少年は美醜で説き伏せよ。 「美しいもの」に対して心惹かれる気持ちは少年の心からくるものだという意識があります。「美しい」というとどうもお高くとまっているようなので「カッチョイイ」とか「可愛い」とか、そういった言葉…

市民プールに思う

今日、市民プールに行ってきました。屋内プールと屋外プールがあって、主に屋内で泳いできました。屋内プールのレーンには「ウォーキングコース(主に歩く人)」「ゆったりコース(泳いだり立ち止まったりする人)」「スイスイコース(泳ぐ人)」という区分…

教科「情報」の英語表記について

高等学校、教科「情報」は一部では「Word / Excelの使い方」と揶揄(?)されていますが、「何について学習する教科なのか」という事がよく分からないまま、新課程に移行しようとしています。新課程の学習指導要領(PDF)が出ましたが、課題と経緯は示されて…

情報学のゆくえ(1)

情報学部というところにいて、自分が学んできたことが他のどの学問でもないことに今更ながら気付かされます。かと言ってそれを情報学と言い切れる自信もありません。 「情報学会」という学会はありません。情報処理学会や社会情報学会ならばありますが。純粋…

目的に合わせて適切に情報検索することができる

ここに書くべき事でもない気がしますが、最近更新していないので。 「情報通信ネットワークやデータベースなどの活用を通して,必要とする情報を効率的に検索・収集する方法を習得させる」(情報A)〔参照〕 検索エンジンを使って「カテゴリ検索」「キーワー…

ブログ演習でのアメブロ率が高いことについて

嫌な予感がします。 ある論題に対して、他の受講者のブログを巡回して意見の分布を調べたいなぁと思ったとき、全てのブログがチェックできる状態である必要があります(特にとまとめエントリを作成するとき)。 私個人の経験則ですが、アメブロは「サーバの…

情報学部でガバナンス論をやる意味

情報学部でガバナンス論をやる意味について考えることがあったので今回はそういう話です。普通、情報っていうとパソコンとかネットとかITのイメージがあるでしょう? ただIDプログラム*1ではそれ程ITを強調しないですし、元学部長が「石ころも(人によっては…

心のパフォーマンスも身体から

別に唯物論者ではないですが、「身体」は「心」の在り方を大きく規定しているというのが私の考えです。「病は気から」と言って逆パターンもあり得ますが。身体を構成している物質が健全な調和を保つことで、安定を産みます。これが心の安定に繋がるのです。 …

ガバナンスとかスキーマとか

今日、心理学系の研究室の友人が、「ガバナンスって定義がはっきりしないよね。心理学で言うとスキーマっていう概念も同じような感じ」と言っていました。 けれど、本日の情報モラルデザイン論演習(3年前期)でも「ガバナンス」という言葉を使っていた人が…

オンライン、オフライン、手続の簡略化、市民参加?

ガバナンス論が終わると日記を書く頻度が落ちますが、極力、書いていこうと思います。 最近、先輩に教えて貰ったProject Shizukuを見てみたのですが、まるで「耳をすませば」の世界だなぁという第一印象を持ちました。奇抜というより、寧ろ素直すぎるくらい…

ポータルサイト消滅!?

http://www.akaokoichi.jp/index.php?ID=881&err=0#comment 今年もガバナンス論のポータルブログが消えてます。 電子情報って呆気ないですね。 7/24日付のエントリに7/28日付で悲痛の叫び(初コメント)を書いているのが興味深いですね。 これではあまりに受…

パネルディスカッション終了

鳳凰寺恭子さんが早速リポートしています。 授業前、学生会の人が自転車問題についてアンケートを取っていたけれど、パネルディスカッションを聞くよりもあっちの方がインパクトがあったのではないかと感じます。 自分なりのガバナンスのイメージを掴むこと…

死刑制度についての雑考

人を何故殺してはいけないのかと聞かれて当惑します。 集団リンチなんて悲しいことだと思うし、やってはいけないという感覚はあります(リンク先の事件は死んではいないけれど)。 日本に死刑制度が存在するということは「死んで当然の人間がいる」というこ…

2008年度版MOVE

2008年度版MOVEを読ませてもらいました。 「学生の声」みたいなのに登場する人が殆ど知り合いで驚きました。 情報学部というのは狭い環境なんですね。 特異な文化が形成される条件は整っています。 きっと情報学部の「常識」ってアテにならないんでしょ…

セカンドライフとかの話

http://syounanturtle.slmame.com/e5055.html今日のガバナンス論で佐藤先生が仰っていた「情報社会学の対象3類型」*1 (1)情報化によって変わった現実社会 (2)情報化によって実現できる架空社会 (3)情報技術の中で完結する疑似社会(シミュレーション目的) …

アナログなゲーム機

この前、長崎屋(map:x137.7141y34.6922)に行きました。 何やらレトロな雰囲気のゲーム機があったのでやってみました。 上部の投入口から10円を入れると、10円そのものが下に落っこちる仕組みです。 上手に「景品」の出口に10円を落とすと景品が手に入りま…

日本人の温度差

〈私たち〉問題について、雑感を。 最近、『日本中世に何が起こったか』という本を読んでいます。(isbn:4862480306) 「日本という国がいつ頃に成立したか?」という問いがあったのですが、なかなか考えさせられます。 日本の建国記念日は神武天皇が即位し…

チャリ・クライシス、その後

「駐輪の規制でキャンパスの景観はよくなった」 「歩行者にとって快適になった」 え?そうなんですか? ISっぽい表現をすると…… 「システム(規則)を改善してもコンテンツ(学生)がよくないとサービス(景観・アメニティ)は向上しない」ってことですか。 …

はじめての選挙

一昨日、選挙に行って来ました。 選挙関連の報道など、前知識の割には平凡なものでした。 あまりにも呆気なく、気持ちが悪いくらいでした。 候補者の名前を書くことは大事だと思いました。 丸を付けるだけだと、あまりにも機械的すぎるので。 鉛筆を通して20…

幻想の中立性

「多様な考えを認めなければならない」 実におかしなことです。「多様な考えを認めなければならない」という考え以外の考えを排除しています。「多様な考えを認めるといいかも」と言い換えるべきでしょうか。何だか変ですね。 一方的な見方をしてはいけない…

経済のセンスと人に関心を持つこと

人が仕事をしているのを見つけて、「手伝いましょうか」というのも一つの能力だと思います。困っている人(需要)を見つけて、手(供給)を差しのべることができるのは、経済のセンスなのだと思います。最近流行のベンチャーなんていうのも、結局、こうした…

盗難車両

自転車が盗まれないように対策をすべきです。放置自転車の問題では色々と議論がありました。8810さんは(かなり前に)放置の問題について文章を書いていました。浜松キャンパスでも〈埃を被った原付〉など、どうにかして欲しい車両が見られます。ですが、今…

新入生歓迎祭

今年は駅伝祭ではなく新入生歓迎祭ということで、駅伝大会とは関係なしに小さな静大祭が行われました。模擬店でたこ焼き買ったんですが、焼き上がるのに時間が掛かるということで、待っている間にお菓子やお茶を用意してくれた店がありました。チョットした…

はてなダイヤリーの機能

はてなダイヤリーに色々と便利な機能があったことを最近知りました。 以前,プログラム制のIDのところで表をつくったと思うんですが, あのときは・・・<table border="1"> <tr><th>基盤領域</th><th>発展領域</th><th>・・・・</th></tr> <tr><td>コミュニケーション論</td><td>◎社会システムデザイン系</td><td>・・・・</td></tr> <tr><td>社会システム論</td><td>◎コミュニティ</td></tr></table>…

後輩に話して妙に感心されたこと

エースさんのエントリーにコメントして思い出したのですが,結構前に後輩に話して妙に感心されたことがあります。 私が中学生の時です。学校の先生が帰りの会なんかで説教を垂れるんです「勉強しないと大変なことになるぞ」って。そうするとそれを聞いた生徒…

懐かしの「社会システム論Ⅰ」

今日の「ガバナンス論」を振り返ってみようかと思います。 単なる感想ですが、非常に「社会システム論Ⅰ」臭かったです。なるほど、ここで繋がってくるんですね。「社会システム論Ⅰ」は藤井先生曰く”力をいれている割に授業評価の低い科目”だそうです。 話が…

他利的な快

今日の講義にあった功利主義のことです。 合意というのは意志が一致することです、意見ではなく。従来の〈民主主義〉にある多数決のしくみの中では、少数意見を持った人は多数意見に従わざるを得ません。つまり意志決定のプロセスに合意が含まれていないので…