情報学のゆくえ(1)

情報学部というところにいて、自分が学んできたことが他のどの学問でもないことに今更ながら気付かされます。かと言ってそれを情報学と言い切れる自信もありません。
「情報学会」という学会はありません。情報処理学会や社会情報学会ならばありますが。純粋に「情報学会」と名乗っている学会はありません。
「21世紀の知のパラダイム「情報学」の創造」という理念を掲げて探求されてきた(?)「情報学」ですが、未だカギ括弧が取れません。
何を情報化と呼ぶかも不確かで、「物質、エネルギーに次ぐ第3の科学的な対象」なんていうダイナミックなスローガンも色あせているように感じます。
氷のステージに乗った男がホログラムの観客に夢を売っているような漠然とした危うさを感じています。