法人の人格
会社は誰のものか、択一せよとは酷な課題です。
- 会社は誰のものか
- 会社は筆頭株主のもの
- 会社は株主全員のもの
- 会社は経営者(取締役会あるいはCEO)のもの
- 会社はそこで働く従業員(社員)のもの
- 会社は社会全体(あるいは市民)のもの
直感的に経営者のものかなぁと思います。正直、「会社は会社のもの」って言って逃げたいですけれども、もし会社に人格というものがあるとすればその人格をダイレクトに反映してそうなのが経営者(経営陣)ではないかと思うのです。
株主――株式会社の所有者は株主ですが、この前お縄になった某ファンドの株主様やその界隈の人たちが本当に会社に思い入れをもっているかどうかは疑問です。会社の人格形成に影響を与えたとしても、会社そのものの人格とは違うのでは。思い入れを持っていなくても株主のものだと言い切ってしまうことはできますが、私は株主というのは会社との対話者なのだと主張します。従って株主のものではないと。思い入れのある株主は「=経営者」と言えませんでしょうか(強引?)。
市民――これも対話者です。そもそも〈市場〉という用語を使わないで〈市民〉という用語を使うと気持ちが悪いです。メセナとかを意識しての表現でしょうか。
社員――とても微妙なところです。社員は企業の一部です。広報部は企業イメージづくり(環境とのコミュニケーション)を担い、販売部は社会的行為を行います。しかし会社全体のイメージに関わる大きな権力を牛耳ることがないのでやはり会社は経営者のものだと結論づけます。経営者が交代可能な存在だったら面白いかも知れません。