チャリ・クライシスの功罪

私は自転車ライダーなので、実感のこもったタイトルを付けました。
大学の自転車乗り入れ規制の徹底&駐輪場の限定についての話。


4月初等、正門から自転車の乗り入れをしようとした時、
守衛(高圧的な方)に「はい、止まって」と言われました。
聞けば駐輪場も学科によって指定されているという。
事前に掲示もなしで実行されたことに憤りを感じました。


歩行者の立場で考えてみます。
早朝、遅刻寸前の自転車が平和な歩行者の間を縫ってまかり通る姿は、とても望ましいとは言えないものです。
同様に自動車やバイクも危険です。
共通教育掲示板前は、本当は通ってはいけないことになっているのですが、よく車を見かけます。
歩行者にとっては過ごしやすい環境が実現できたようですが、
ルール違反者の残存部隊が生き残っていると、意表をつかれて「ヒヤリ、ハット」
平和ボケは禁物です。


駐輪場増設について考えてみます。
特に南側はスペースが不足しているようです。
北側の増設場所は自動車部の活動場所で、彼らはどう思っているのかしら?
四丁目の黒猫さんも言っていましたが防犯上「地球ロック」ができないのは厳しいですね。


キャンパスのアメニティは向上したか?
北門、南門、入ってすぐにバリケード。来る者拒むバリケード
自転車は平気で横の砂利道を抜けてゆき(北門)、歩行者は仕方なくバリケードを跨ぎ、車椅子は面倒くさい迂回ルートを渋々通るのです。
なぜ地面にペイントで「自転車通行禁止」と書けなかったのか?
なぜ凸型オブジェクトを設置して外来者を拒むのか?
大袈裟かもしれないけれど、人権を侵害する危険を冒してまでバリケード設置に踏み切ったのか?
そんなお金があるのなら「地球ロック」のための車輪止めでも設置すればいいのにと。
情報棟前等の邪魔な自転車が減ってアメニティは向上したかも知れないが。


情報棟前の駐輪場に関して
景観・アメニティの問題と云うよりも防災上の問題で、邪魔な自転車をなんとかしなければならなかった訳です。
ただ、教員駐車場があと2メートル離れていたら、駐輪マナーも少しはマシだったでしょうけれど。


放置 自転車問題
これからどうなるか気になるところです。
駐輪場が減ったのですから、当然放置自転車対策はしっかりとかんがえなければなりません。
果たして配布されたシールによって管理ができるかというところですが……
卒業生の自転車に関しては、毎年シールの色を変えればいいとして、
自転車で来る外来者はどうすればいいのか?
現状では、普通に止めちゃっています。


ガバナンスの問題
交通対策委員会(or教授会?)だけで決めてしまったのが残念です。
それと、長期的な計画ではなく「今年はお金が下りたから」っていうのも釈然としません。
学生側も議論をしたり異議申し立てをしたりするような権力機構を持っていないため、弱者になりがちです。
例のメールはあくまで情報学部の交通対策委員のものであって、全体の意見ではないです。
「駅伝大会を学生主体に移譲する」件では、工学部側が保守的な態度だったと聞きます。
今回の話だと、自転車を利用しない人はどのように感じているのかといった要素も重要です。
城北キャンパス全体がこの問題についてどのように捉えているかが大切なはずです。
学生自治会のようなものがないと、捉えにくい問題だと思います。
全学新歓協議会、体育会、文サ連が中心となって政治的組織として機能すれば少しは違うのでしょうが、
公認系団体は学生係との結びつきも強いので、そもそも骨抜きになっている気もします…どうでしょう?
構造的に学生は弱い立場にいるわけで、それは今まで伝統的に学生自治に対してドライな態度で関わってきた(或いは関わってこなかった)ツケでもあるのだと感じているのです。
そんな中で、(情報学部内だけですが)メーリングリストを利用した公的異議申し立ては強力な武器です。チャリ・クライシスに関して少しでも関心のある人ならば少なからず佐藤さんの流したMLに対してインパクトを覚えたはずですし、交通対策委員に対して、脅迫的に説明責任を要求できます。情報技術は現状を打破する権力です。それだけに、くだらない議論をするとMLの質が低下してしまいますので注意が必要です。
しかし私は佐藤さんの判断を支持します。
そして私は「今のところは様子見を」という立場です。
私としては歩行者の意見を聞いてみたいところ。