子どもには酒を飲ませないぞ!!

折角なので、トラバしてみます。
ガバナンス論演習(2008)ポータルサイト成人になったら酒が飲めるぞ!!

コンパの席でも20歳になるまでアルコールを拒み続けたvanyaです。
所謂”ノミュニケーション”は大人の文化であって、コンパの席で「お前も飲め」と言われるのは「君を大人と見なしています」という意味になるのではないでしょうか。尤も学生同士のコンパは大人文化である”ノミュニケーション”の模倣(発達過程)かも知れません。


肉体的に大人にならないと酒が飲めない理由は、アルコール分解酵素云々という説明がありますが、なぜ18歳ではなく20歳かという問いになると途端に難しくなります。
20歳という数字がどこからやって来たかについては諸説あるようですが、〈成年〉と〈未成年〉のはじまり―満20歳という年齢―(PDF)ではフランス民法が新たな丁年制度の重要な基準となっていたものと思われると書かれています。もっと古く「礼記」に起源があるという説もあるようです。

二十而冠,始學禮,可以衣裘帛,舞《大夏》,惇行孝弟,博學不教,內而不出。三十而有室,始理男事,博學無方,孫友視志。四十始仕,方物出謀發慮,道合則服從,不可則去。五十命為大夫,服官政。七十致事。
(http://chinese.dsturgeon.net/text.pl?node=9895&if=gb)

年齢相応の振る舞いがあって然るべきだという伝統・文化・価値観があります。「人ニ成ル」と書いて成人です。20歳という規範はある段階で大人がつくり出した規範であり、幾つかの世代が(個人レベルでは葛藤もあったと思いますが)社会全体として受け入れられ、今日まで制度として続いているものです。
この掲示板では法律はもう破った事が何度もありますけど、その際、誰一人に迷惑を掛けず、誰一人捕まってません。それほど私は自分の楽しさを捕まえて、人には迷惑を掛けないようにしてるのですと書かれていますが、これは独立した〈大人〉として言っている訳です。もし6歳の少年少女が飲酒をして、「自分の勝手じゃん、誰にも迷惑かけてないじゃん」と弁解したらどうでしょうか。親の監督責任を問題にする意見も出てくるでしょう。未成年者飲酒禁止法は親の権力を国家が(国家も?)行使しているものだと理解できそうです。「何故、未成年者の飲酒を国家が野放しにしているんだ!」といった具合に。
「大学生の分際で、”ノミュニケーション”の真似事なんかするんじゃない」と中年のおじさんに言われれば、彼にとって私たちは〈子ども〉なのです。彼の価値観が現在、通用するかどうか?




未成年の飲酒が禁止されている理由について
パワーポイント資料(分かりやすく理由が説明されている)
はてなの人力検索(色々なサイトが紹介されている)