「私の考える成人の線引き」まとめ(参政権について)
ガバナンス論演習では「私の考える成人の線引き」について考えろという課題が出されてから、そろそろ1ヶ月が経とうとしています。
ざっと見た感じでは、18歳or20歳という意見が多かったです。課題設定の文脈の所為もあるんでしょうね。
仕事としては雑ですが、取り敢えずまとめてみます。何かの参考になれば……。
論点としては参政権(選挙権)、飲酒・喫煙についての言及が目立ちました*1。
その他、少年法、ギャンブル、結婚年齢、年金、エロ本など。
年齢の引き下げに賛成!
参政権が認められるのは18歳(或いはそれ以前)から。
- 立場1:参政権を与えることで、成人としての自覚が持てる。
- 立場2:公民教育を受けているので、参政権が与えられるだけの資格をもっている。
- 立場3:(高校生くらいでも)政治に強い関心を持っている。
- 立場4:政治には幅広い意見を取り入れるべきである。
- 立場5:諸外国では18歳以上で選挙権を認めている国がある。
- 立場6:将来を担う世代の政治参加は必要である。
義務教育はほとんどの人が受けているわけですし、全く知識がないということはありえませんアセアセだから政治に若い人も参加して、政治に興味を持てていけたらいいなと思います
ほりりんのぶろぐ
衆参議院選挙みたいな国レベルの選挙は敷居が高いけど、新しい条例(歩きたばこ禁止やレジ袋有料化とか)を決める地方のことは高校生でもわかるし、10代の意見を取り入れるべきところだとも思います。市町村によっては、認めてるところもあるけど、憲法で18歳からの参加を認めて、早めに選挙に参加する感覚を養うのもいいことだと思います。
Peanut:の日記
もちろん「18歳というのはまだまだ精神的に未熟で成人として認めることができない」という意見もあるだろう。しかし逆に考えれば、未熟だからこそ新成人の一歩として参政権を与えることで、大人の階段を上る後押しとなり、新成人としての自覚を芽生えさせることにつながると思う。
また、これからの日本の未来を担う若者たちのフレッシュ?な意見を取り込んでいくことで政界にも刺激を与えることになるのではないだろうか。下降線をたどっている現代日本を変えていくのは、未来ある若者たちなのだ。
最終兵器・煎茶
欧米諸国では、すでにほとんどの国で、18歳から選挙権が与えられており、サミット参加国では、日本以外の全ての国において、18歳から選挙権が与えられています。
それは、教育が進み、政治や国会について、若いうちから学ぶようになったため。
実際に、未成年者であっても、政治に興味がある人は、たくさんいるだろうし、自分の住んでいる県の県知事を決める時などには、自分も投票したいと思う人もいると思います。
たぶん大丈夫
政治は、成人のためだけのものではなく、子供も含めた国民全員のためのものだから、あらゆる年齢の人の意見を聞くべきであるからだ。
がば★ぶろ
0歳から認めてもいいという意見もありました。
年齢の引き下げに反対!
一方で、参政権を18歳以上にするのには反対の立場もあります。
- 立場1:18歳は経済的に自立していない。
- 立場2:自分の行動に責任を持てない。
- 立場3:政治に関する意識が低い。
18歳という年齢では、大学生のように、親の援助を受けて生活している人が多い。自律*2した人間でなければ参政権を手にするべきではないと思う。
MSのブログ
中学時代以来、本当に政治や経済について勉強していないので、
私に参政権があったところで、何の役にも立てない(立たない?)です。
しかも大学生ってモラトリアムでしょう?
宙に浮いた状態っていうか…自分の行動に責任の持てる社会人、とは言い切れない部分が多々あります。
それなのに成人=18歳にしてもらったら…ちょっと困ります。
寧ろ参政権については20歳でも早いくらいです。
何ヶ月か日記
自分が18歳のとき選挙に行けって言われても、
選挙とか政党とか国政とかに対する意識が
低すぎて困ったと思うから
こんな意識が低い人たちが選挙に参加しないほうが
望ましい結果がでてくると思う
ちょこれいと
そこで疑問!
概念整理
- 参政権
- 選挙権、被選挙権、公務就任権などを含む「政治に参加する権利」を指す。ちなみに参議院の被選挙権は30歳以上となっている。↑で「参政権」と一緒くたに議論しておいて難ですが、「選挙権」「国民投票権」「被選挙権」は、分けて議論した方がクリアになります。
- 国民投票
- 代議士が投票するのではなく、国民が直接投票を行うため、国民の意思がダイレクトに反映される(と言われている)。概説はここ。
- ○○権
- 権利は「〜してもいいですよ」と社会から承認されている状態のことで、「〜しなければいけません」という意味ではない。日本では選挙権を棄権しても特に罰則はない(今は)。それより、参政権と同時に与えられる義務や社会的な責任について考えた方が良さそうですね。「国民主権」って結構重たい言葉です。