浜松市のパブリック・コメント(今のところの見解など)

パブリック・コメントと言っても色々あるので、取り敢えず浜松市について色々考えてみることにしました。(はてなの場合、カテゴリ名は長いと読みにくいんで”パコメ”にしてあります。・・・なんでも略す今どきの若者ですから(笑))
まず、市が公開している情報はここに載っています。以下は市のホームページにあるデータを元に私が集計したものです。

平成16年及び17年の意見募集のうち、意見募集を終了し、市の考え方を公表しているもの




市民等の意見をもとに修正した74件
意見が反映できなかった147件
修正には至らないが今後の参考に264件
既にプランに盛り込んである事柄である533件
(この数値はあくまで、浜松市が示した情報を元に取得しています)



このうち、比較的多くの意見が取り入れられた募集事項は・・・

「第2次浜松市中心市街地活性化基本計画(案)」

浜松市公共建築物ユニバーサルデザイン指針案」

浜松市農村環境計画案」

「はままつ友愛の高齢者プラン(案)」

以上のようになっていて、上から順にプラン修正率が高くなっています。
特に上位2件は具体的な条例案からは離れ、指針・方向性又は単に意見を求める傾向が強いと言えます。



余談ですが、パブリック・コメントについて語るブログが結構ありました。内部に閉じた話題である「プログラム制」とは一線も二線も画します(汗)
よく見かける意見として「パブリック・コメントなんてただのパフォーマンスだよ」というものが多くみられました。しかし上のデータを見る限りでは修正されるべき所はきちんと修正されているように見受けられます(勿論些細な修正も含んでいるでしょうけど・・・、そこが問題?)。




それよりも気になるのが既にプランに盛り込んである意見がかなり多くあることです。これはパブリック・コメント以前に議論の対象に関する情報不足、或いは説明が分かりにくいことが原因なのではないでしょうか。
もう一つ指摘しておきたいのが、「広報はままつ」などの市民に向けて発信するメディアと、パブリック・コメントの回答の中身との隔たりがあります。例えば”浜松市内の高等学校を代表する高校生によるマナ−ズ・スピリット・リ−ダ−ズ(MSL)の組織を立ち上げました”(児童家庭課)のような情報は普通の市民向け広報紙からは手に入りにくい情報です。また市民からの意見の中に○○が分かりにくい、○○とはどういうことなのか、といった意見が幾つか見られました。

私の意見としては、行政側は(現在認識している問題点も含めて)市政の内容をもっと(分かりやすく)浸透させるように広報のあり方を更に検討していって欲しいし、市民はもっと市政に関する情報を日常的に収集する努力をしていくべきなのではないでしょうか。そのモチベーション維持のためにも、市民レベルで行政に関する議論を深めていく必要があるのだと思います。そのためには・・・どうしたらいいのでしょうかね? (・・・残念、問題提起型で終わってしまった・・・)





追記:パブリック・コメントへの参加方法について
意見募集の際に、説明会などを開いた事例が過去に(調べられる範囲で)3回ありました。年代の古い順に紹介すると、「集まった意見の26件中16件」「集まった意見の54件中47件」「集まった意見の10件中2件」が説明会などでの意見でした。割と説明会などで意見を言うことが多いことが分かります。意見が殺到した「浜松市次世代育成支援行動計画案」を外れ値として除外すればE-mailよりも多い意見申込方法だったと言えます。(ちなみに上記計画案を含めると〈FAX〉が最強になります)