他利的な快

今日の講義にあった功利主義のことです。
合意というのは意志が一致することです、意見ではなく。従来の〈民主主義〉にある多数決のしくみの中では、少数意見を持った人は多数意見に従わざるを得ません。つまり意志決定のプロセスに合意が含まれていないのです。逆に意見の違いはあっても意志を一致させれば合意は成立するのです。例えば「私の意見は別の所にあるけれど、この意見でみんなが〈幸福〉になれるなら本望だ」みたいなことを考えて多数意見に寄り添えば、意志を一致させることに繋がるんじゃないかと思うのです。
これは「従うこと」ではなく「認め合うこと」です。ガバナンスには肯定的な歩み寄りが必要なのではないかと思いました。演習の最後に佐藤先生が、ただやりたいことを言うのではなくて、コストがどれ位かかるか等を考えるべきだ、というような発言をされましたが、「市政の側」に歩み寄ってものを考える、という風にも解釈できます。