1年次に開講できそうな科目は?(ID編)

IDプログラムのコアな部分が体験できて、しかも1年次に開講できそうな科目について考える、ということで話を進めていきたいと思います。今回の結論は「フィールドリサーチ」(的なもの)を1年次に開講してはどうだろうか、というものです。

まずID系の科目群を整理します(主要なもののみ)(ReadMe参照)


基盤領域発展領域技法系IT基礎
◎コミュニケーション論◎社会システムデザイン系アプリケーション演習データベース論
◎社会システム論◎コミュニティーデザイン系フィールドリサーチアーカイブ管理論
◎ガバナンス論及び演習◎情報モラルデザイン系プレゼンテーション技法
◎メディア系ビデオジャーナリズム

基盤領域から発展領域までの必修科目はメインストリーム、ID科目ど真ん中ストライクでしょう。技法系科目もなかなか骨のあるものがあります(たぶん)。【IT基礎】はISと被るのですが・・・IDプログラムはこの2科目しかITについて学べないんですね・・・(「コンピュータ入門」等は抜いて)。


「フィールドリサーチ」もしくはそれに準じる入門編的な科目を1年次に開講してはどうでしょう?
ISの友達が言いました「『フィールドリサーチ』はイヤだ。それを取るくらいなら『A&DⅡ』取るよ」と。後期、ISプログラムの人はID技法系科目「フィールドリサーチ」とCS技法系科目(正式にはプログラミング基礎領域科目という)『アルゴリズムとデータ構造Ⅱ及び演習』が選択できます。
赤尾先生は以前のコメントでIDの専門技能は”社会調査の設計・分析力”と仰っていました。この科目はID版「プログラミング」とは言えないでしょうか。藤井先生の「新入生セミナー」では社会調査みたいなことを実際にやったそうですが、社会調査を1年の段階で経験することは大事なのではないでしょうか? 2年の後期になって「あぁ、ISにすれば良かった・・・」なんて相当悲劇でしょう。「フィールドリサーチ」をそのまま1年の科目にしなくても、コミュニティデザイン系の内容と関連させて入門編的なものを実施しても良いのではないかと思います(そうすれば「フィールドリサーチ」の良い予習になるし)。実際、「メディアリテラシー」でもインタビューの実施がありましたが、任意の人(知り合いを含む)に任意の内容をインタビューしてまとめるというものでした。これは社会調査とは言えない気がします(むしろ「日本語表現法」がマルチメディア表現に拡張されたような・・・)。


「ガバナンス論」についてです。「コミュニケーション論Ⅰ」のウィルキンソン先生のパート、「社会システム論Ⅰ」の藤井先生のパートと関連が深いように思います。具体的にはバランス・ビーム実験の際の組織運営(権力ではなくリーダーシップという点で水平的なガバナンス)、QCサークルの成功例です。また「情報学概論Ⅱ」の時に松王先生が「ガバナンス論演習」では先輩(現3年)達が何をやらされているのか、少しだけ雑談程度の説明がありました。特に新しい講義をつくらなくても、「コミュニケーション論Ⅰ」「社会システム論Ⅰ」で関連性をもう少し強調し、「概論Ⅱ」やプログラム説明会等で授業内容に触れることができれば良いのではないでしょうか。ISの友達の1人は、「社会システム論Ⅰ」「コミュニケーション論Ⅰ」がよく理解できず、IDに向いていないと判断したと言っていました。


余談ですがCSの友達は「情報倫理と法」は1年でやってもいいのではないかと言っていました。ちなみにその友達は美術デザイン系の科目をIDで実施していると本気で思っていました。・・・確かにIDのDはデザインのDですけどね。もしかしてこういう誤解をIDの側もしているとしたら・・・・・・。〈文工融合〉は足下が揺らいでいます。


IT基礎科目群に関しては、IS編にて議論しようかと思います(・・・いつになることか)。「フィールドリサーチ」はまだ受講したことのない科目なので、偉そうなことは言えないですが、とりあえずこれが今回の結論です。この議論の続きをいつかエントリーするかも知れませんし、また他の方がこの議論の続きをしてくだされば嬉しい限りです。何かあればコメントも是非よろしくお願いします。