七夕パーティ・メモ【2】

3プログラムからの視点

CSプログラム Specialist

 CSは日本技術者教育認定制度による技術者教育プログラムに沿ったカリキュラムを採用しており、製品の品質をはじめとして、社会に対して情報技術の専門家としての責任を果たすことが求められます。また非技術者を含めたプロジェクトに加われば、技術者として組織の中で一定の役割が期待されます。
 上記の社会や組織という言葉は、パーティ関係者(参加者だけでなく)と言い換えられます。近所の人、大学の人、来場者、マネジメントチームの仲間など様々な人と関わる中で自分の役割・立場・専門性について熟慮しなければなりません。勿論、専門家としての専門技能も大事です。

ISプログラム Management

 ISはプロジェクト運営の根幹を学びます。言うなれば七夕パーティの運営そのものです。来場者の満足度、コミュニケーションがどれだけ活性化するかを指標にして、計画を立て、当日運営をし、評価をします。また去年の情報・知識を活かします。このような組織によるプロジェクト運営の循環をPDCAサイクルと言います。ISではこのサイクルにITによるソルーションを持ち込んで議論します。
 ITによるソルーションはあくまでITを1つのツールとして見た見方であり、必ずしもプロジェクト運営を成功させるためにITが重要というわけではありません。広い視野でマネジメントというもの自体を考える必要があるでしょう。勿論ITによるソルーションを提案してもいいのです。
 情報伝達方法(連絡や会議の運営、過去のノウハウの形式知化)もマネジメントの重要な視点でしょう。組織の個々人がどのような繋がりを持ち、どのようなコミュニケーションをするのかが全体の運営に影響を与えます。

IDプログラム Governance

 IDはパーティとパーティの外部との関わりについて考えます。どういうゲストを呼ぶのか、飲酒は許されるのか、どういうルールを定めたらいいか(ルールを徹底させる方法はIS、ルールを守ることの意義はCSと関連が深い)などについて考えます。
 パーティはどうあるべきかについて総合的に合意形成をします。パーティを行う目的、誰にとってパーティは○○という目的を持つのか、来場者、守衛さん、ゲスト、1年生、欠席者、将来のパーティ・マネージャなど話し合いに参加できない人を如何にして包含するか、パーティ・マネージャ自身が妥協できる点と妥協すべきでない点をどこまで見極められるか、その判断(意思決定)がパーティの性格を決定づけます。